奥会津大学・コミュニティリーダー養成・起業術コース・第3回
8月24日(水)PM14:00~17:00
●講師:月田 禮次郎氏
●場所:月田農園(お父さんの代から50年開墾して来られた広大な土地です)
・FWアシスタント:
古川勝久氏(奥会津大学案内人・第Ⅰ期修了生・只見町)
平野健一氏(田島町)
みなさま、お待たせ致しました。奥会津大学・奥会津案内人養成コース・第Ⅰ期生であります月田禮次郎氏のFW付きの講座です。
見て下さい、この美しさ!
座学の会場である月田農園の「建屋」を出て、5,6歩前に歩いたら、こんな風景がすぐ手の届くところに・・。
皆さまにはホント申し訳ないのですが…講座中にも拘わらず、“実行委員”だということを忘れて、舞い上がってしまいそーでした・・・(否、実際に舞い上がっていたのですが…m(__)m)。
座学終了後、フィールドワーク開始と同時にお話しされた言葉が「こんなことができるのは、すべて“水”のお陰です。水が無かったら何もできないですよ」月田さん(きっと、お父様も)は『水』をとても大切にしておいででした。
中学だったか、小学校だったかで「4大文明の発祥地はすべて川の流域」と習ったナ。・・・311の後、原発以降、「地球上の最も大きな、というか、ほぼ大半の、と言ってもいい位の膨大なエネルギーを供給しているのは“太陽”です」・・という話をよく耳にするようになった…とか、そんな事が瞬時に脳味噌内に浮かんで・・の、FW開始。
・・・身も蓋も無くダイレクトに言っちゃいますと・・・『いいなぁ』に尽きてしまいます。
こんなにハードワークな毎日を、自分が(体力的にも)持続できるとは思えない…だけど…“生きているということがどういうことか?”ということを、自分の手で、目で、呼吸で、“自然から教わっている”ということは・・・是即、『幸せを実感できる』ということにかなりの%で関わっている……というのが、月田さんのお話しの端々から漏れ聞こえて来るんですね。。はぁぁ。。ほんと。。1週間は帰りたくない桃源郷であり、でも、その一つ一つの全てに“職人技”の知恵と経験、力と汗と、自然を慈しむ心が見えるんですもん。。(って。。完全にモッテイカレテイル私なのでした・・(^_^;) )
つまりです。コレ→
(内緒で写真撮ってきちゃいました)が、建屋の脇の“道具小屋”の写真です。月田さんが使っている道具の一つ一つに全部「居場所」が割り当てられていて、すべてがちゃんと手入れ(メンテナンス)されているのが一目瞭然に判ります。「自然」からモノを学んでいる人だというのは、こーゆーところの、この“凛として立つ”ほどの、自分にだらしなさを許さない感じがちゃんと証明しちゃってるよーに思う訳です。
「山に暮らす・田舎に暮らす」、という事を「隣近所に干渉されず気ままにのんびり朝から酒飲んで暮らせる」とイコールだと思ってるお腹の出てるアナタ、そーじゃないんですよ、自然は、こっちの手抜きを許してくれず、こっちの努力にちゃんと報いてくれる、、自然に勝つことなんかできなくて、自然を人間様が良いようにヒン曲げてしまったらツケが来る・・自分が制御できる範囲で自然に対峙しないと、自然は突如として牙を剥き、いともたやすく命を取られることさえあるという事を、、自然とちゃんと向き合っている人は、体の隅々で、血管のリズムが知っているんだ・・と。。
・・嗚呼、ほんとうに、いいなぁ。。
******* (座学)講義MENU *******
1.「山の学校」
2.アルプホルン
3.ヒメサユリ
4.月田農園ビオトープ
5.トトロの石窯
6.薪~軒下のキャンパス~
7.NHK『昼時日本スタンバイOK』
8.バウムクーヘン作り
9.総合学習
10.生き物のはなし
11.農園の50年(父の想い出)
****************************************
帰り際「今年あった3200人の子どもたちの(月田農園で15年間続いている『山の学校』)予約が(原発の影響で)全部キャンセルになった」と語る禮次郎さんに『ウェディング・プランを考えといて下さいよ~私が誰かとそんなことになったら、ここで式挙げて1週間ハネムーンしにきますから!』と,何故か力強く言ってしまいました・・いえ否、本当に、、こんな場所で、太陽と水に見守られた山々とヒメサユリの丘、ビオトープの湿原や、ターザンごっこができる森の小径から新しいスタートができたら、きっと、どんな困難も乗り越えられる二人になりますって!(*^^@)
皆様も、その節はどうぞ御用命下さいまし、実行委員会が仲介させて戴きまーす (・-・*)
事務局より
奥会津大学ブログ
2011年8月26日金曜日
2011年8月1日月曜日
8月3日 民俗学1・2 は、この度の豪雨被害のため、延期します!
この度の集中豪雨で被害に遭われたみなさまへ、心からお見舞いを申しあげます。
『奥会津大学・第Ⅱ期 <民俗学1・2>
8月3日 佐々木長生講師
AM『奥会津で生きる人々の暮らし』PM『民具と語る奥会津』は、
この度の集中豪雨の被害のため延期させて戴きます。
(追って開催日が決定しましたらご連絡申しあげます。暫定的に10月中旬以降の予定を考えています)
8月3日、午前・午後の講座、佐々木長生講師による『奥会津で生きる人々の暮らし』『民具と語る奥会津』は、会場を只見町・朝日地区センター・黒谷民俗資料館に予定しておりましたが、朝日地区センターは、この度の豪雨により住民の方々の避難所となっております。また、只見川沿いの高架橋・只見線の鉄橋は各地で崩落、土砂崩れしておりますので、諸事情を鑑み、交通網などが復旧されるまで延期させて頂くこととなりました。受講生各位には御不便をおかけ致しますが、何卒、御了承の程、御願い申し上げます。
~実行委員会事務局~0241-57-2240
『奥会津大学・第Ⅱ期 <民俗学1・2>
8月3日 佐々木長生講師
AM『奥会津で生きる人々の暮らし』PM『民具と語る奥会津』は、
この度の集中豪雨の被害のため延期させて戴きます。
(追って開催日が決定しましたらご連絡申しあげます。暫定的に10月中旬以降の予定を考えています)
8月3日、午前・午後の講座、佐々木長生講師による『奥会津で生きる人々の暮らし』『民具と語る奥会津』は、会場を只見町・朝日地区センター・黒谷民俗資料館に予定しておりましたが、朝日地区センターは、この度の豪雨により住民の方々の避難所となっております。また、只見川沿いの高架橋・只見線の鉄橋は各地で崩落、土砂崩れしておりますので、諸事情を鑑み、交通網などが復旧されるまで延期させて頂くこととなりました。受講生各位には御不便をおかけ致しますが、何卒、御了承の程、御願い申し上げます。
~実行委員会事務局~0241-57-2240
2011年7月21日木曜日
7月20日 『奥会津の魅力・人の魅力』 『森を知る・人を知る』
2011年7月20日『奥会津の魅力・人の魅力』『森を知る・人を知る』奥会津大学第~自然1・2
講師:新国 勇氏 in ブナと川のミュージアム,布沢“癒しの森”(FW)
(2006/3/4 朝日新聞 )国際自然保護連合(IUCN)の委員で世界遺産の候補地として奥会津のブナ林を調査した、河野昭一・京都大名誉教授(植物生態学)は「奥会津のブナ林は、原生林に極めて近い状態で広大に残っており、世界的にも極めて貴重だ。指定地域になることは意義深い」と話している。
福島県の【金山町、只見町、檜枝岐村、旧伊南村、旧舘岩村】にまたがる一体の国有林83,573ヘクタールが、『原生林』そして『将来にわたって保護すべき森林』として、林野庁から平成19年4月に「奥会津森林生態系保護地域」の指定を受けた。これは国内最大級の森林保護地帯である。(世界自然遺産の白神山地、屋久島、知床をはるかに上回る規模。)この地域は、森林生態系保護地域のほか、自然公園の国立、国定、県立と二重にも三重にも指定を受けている。国内どころか、世界的に見ても重要な「自然度」が濃密な地域だ。
新国氏のお話は、時間の経つを忘れさせ、頭の中に、雪の残る深山の岩場を悠然と歩くニホンカモシカが生き始め、尾根を伝うキタゴヨウの上空をクマタカやイヌワシが旋回して行きます。
(森林帯で人里近くで見られる雪食地形は世界でここだけだそうです。)
ここに住んでいると何気なく見なれた地形、「いつもの景色」が、充分に世界遺産に匹敵する素晴らしい景色なのだと改めて思い知らされます。
・・・ずっと昔のコトですが、CW・ニコル氏の本で『森だって林だって人間が(下草刈り等の)手を加えなければダメになってしまうんだ。どうして日本人は山を放ったらかしているのか?』という一文に出会い、かなりのショックを受けたコトを鮮明に覚えているのですが、本日の講座+フィールドワークで、人間が手をつけない“原生”の森林は2000年位は優に「安定している森」であるとお聞きして、「じゃあ、CWニコルさんが宣わったのはなんだったのか? と、家に帰ってから調べましたら・・ヨーロッパの森は、中世以降、既に人の手が入っていて、そのせいかどうか、西欧の方々は多く「手つかずの自然は存在しない/荒れるに決まっている」という、大自然性悪説に偏りがちなんだそうです。(狩猟民族だったご先祖は、動物ばかりでなく、植物、山々、に対しても狩猟をしていたのでしょうか?・・)・・・ま、それはそうとして、つまり、本当に【世界遺産クラスの大自然とその生態系の仕組み】それから【生物多様性(生態系/種/遺伝子の多様性)】が、ちゃぁんと残っている、この奥会津を、日本人みーんなが、すごく誇りに思っていいんだ!と、胸張ってそう言いふらしたい気持ちになるのでした。
新国先生、ありがとうございました。森のブナ、木の葉、木の実、たくさんの事を教えてくれてありがとう!
講師:新国 勇氏 in ブナと川のミュージアム,布沢“癒しの森”(FW)
(2006/3/4 朝日新聞 )国際自然保護連合(IUCN)の委員で世界遺産の候補地として奥会津のブナ林を調査した、河野昭一・京都大名誉教授(植物生態学)は「奥会津のブナ林は、原生林に極めて近い状態で広大に残っており、世界的にも極めて貴重だ。指定地域になることは意義深い」と話している。
福島県の【金山町、只見町、檜枝岐村、旧伊南村、旧舘岩村】にまたがる一体の国有林83,573ヘクタールが、『原生林』そして『将来にわたって保護すべき森林』として、林野庁から平成19年4月に「奥会津森林生態系保護地域」の指定を受けた。これは国内最大級の森林保護地帯である。(世界自然遺産の白神山地、屋久島、知床をはるかに上回る規模。)この地域は、森林生態系保護地域のほか、自然公園の国立、国定、県立と二重にも三重にも指定を受けている。国内どころか、世界的に見ても重要な「自然度」が濃密な地域だ。
新国氏のお話は、時間の経つを忘れさせ、頭の中に、雪の残る深山の岩場を悠然と歩くニホンカモシカが生き始め、尾根を伝うキタゴヨウの上空をクマタカやイヌワシが旋回して行きます。
(森林帯で人里近くで見られる雪食地形は世界でここだけだそうです。)
ここに住んでいると何気なく見なれた地形、「いつもの景色」が、充分に世界遺産に匹敵する素晴らしい景色なのだと改めて思い知らされます。
・・・ずっと昔のコトですが、CW・ニコル氏の本で『森だって林だって人間が(下草刈り等の)手を加えなければダメになってしまうんだ。どうして日本人は山を放ったらかしているのか?』という一文に出会い、かなりのショックを受けたコトを鮮明に覚えているのですが、本日の講座+フィールドワークで、人間が手をつけない“原生”の森林は2000年位は優に「安定している森」であるとお聞きして、「じゃあ、CWニコルさんが宣わったのはなんだったのか? と、家に帰ってから調べましたら・・ヨーロッパの森は、中世以降、既に人の手が入っていて、そのせいかどうか、西欧の方々は多く「手つかずの自然は存在しない/荒れるに決まっている」という、大自然性悪説に偏りがちなんだそうです。(狩猟民族だったご先祖は、動物ばかりでなく、植物、山々、に対しても狩猟をしていたのでしょうか?・・)・・・ま、それはそうとして、つまり、本当に【世界遺産クラスの大自然とその生態系の仕組み】それから【生物多様性(生態系/種/遺伝子の多様性)】が、ちゃぁんと残っている、この奥会津を、日本人みーんなが、すごく誇りに思っていいんだ!と、胸張ってそう言いふらしたい気持ちになるのでした。
新国先生、ありがとうございました。森のブナ、木の葉、木の実、たくさんの事を教えてくれてありがとう!
2011年7月6日水曜日
7月6日 午後 『「聞き書き」の意義と基本的な方法』
7月6日は、午前中の安ヶ平義彦氏の『案内人の基本講座』に引き続き、
午後からはコミュニティリーダー養成・起業術コース、奥会津書房 代表・遠藤由美子氏による『聞き書き』の心と、その方法、さらには、自分で本を作ることができるようになる!「和綴じ」のワークショップです。
奥会津に長年住んでいて、遠藤由美子氏を知らない方はモグリでしょう!?・・という位、色々なところで御活躍されています。7月28日の講座「地元学1+2」の講師をお引受け戴いた菅家博昭氏が代表をされておられる【会津学研究会】も、遠藤氏が主催する奥会津書房が事務局となっておられます。
前回の6月30日の講師・澁澤寿一氏が副理事長を努める共存の森ネットワークが主催する、『森の聞き書き甲子園』のHPに掲げられた言葉があります。
そして、遠藤由美子氏は、別の視点からも『聞き書き』の素晴らしさを伝えて下さいました。
・・いつもは、お互いがなんとなく同じ家に住んでいても<ちょっと違う>世界を見ているかのような、爺さま・婆さま、に、孫が1枚の写真を片手に『ねえ?、この写真いつの?」「誰?」「…じゃあ、これなぁに?」と問いかけることで、爺さまや婆さまの皺くちゃな口元から、ディズニー顔負けの<ワンダーランド>が次から次へと飛び出してくる・・背中を丸めた耳の遠い爺さまの皮膚の下にはこんなに熱い人生がぎっしりと詰まっていたことを、初めて孫たちが知る。その、お互いのよろこび。・・語り終えた爺婆が『ありがとう』と孫に言うこと。孫世代は圧倒的に『爺・婆がこんなに苦労してきたんだと知った。いつまでも長生きしてほしいと思う』という感想を書き残すことなどを、具体的な例や、朗読を交えてお話し頂きました。
受講生の中には、浜通り地方からの避難中の方も数名いらっしゃいます。その中のお一人が、「今、避難所にいる方のそれぞれのこれまでの人生を、一人一人聞き書きして残しておきたい」との受講後の感想に仰有って、震災で家も職場も、住み続けた地域のコミュニティも喪われた方の、悲しみの重さがドスンと伝わった気がしました。
午後からはコミュニティリーダー養成・起業術コース、奥会津書房 代表・遠藤由美子氏による『聞き書き』の心と、その方法、さらには、自分で本を作ることができるようになる!「和綴じ」のワークショップです。
奥会津に長年住んでいて、遠藤由美子氏を知らない方はモグリでしょう!?・・という位、色々なところで御活躍されています。7月28日の講座「地元学1+2」の講師をお引受け戴いた菅家博昭氏が代表をされておられる【会津学研究会】も、遠藤氏が主催する奥会津書房が事務局となっておられます。
前回の6月30日の講師・澁澤寿一氏が副理事長を努める共存の森ネットワークが主催する、『森の聞き書き甲子園』のHPに掲げられた言葉があります。
「聞き書き」とは、話し手の言葉を録音し、一字一句すべてを書き起こして、文章にまとめる手法です。仕上がった文章からは、話し手の語り口や人柄が浮かび上がります。この「聞き書き」を通して(聞き手は)名人の持つ知恵や技、その生きざまやものの考え方を学び、受けとめます。
そして、遠藤由美子氏は、別の視点からも『聞き書き』の素晴らしさを伝えて下さいました。
・・いつもは、お互いがなんとなく同じ家に住んでいても<ちょっと違う>世界を見ているかのような、爺さま・婆さま、に、孫が1枚の写真を片手に『ねえ?、この写真いつの?」「誰?」「…じゃあ、これなぁに?」と問いかけることで、爺さまや婆さまの皺くちゃな口元から、ディズニー顔負けの<ワンダーランド>が次から次へと飛び出してくる・・背中を丸めた耳の遠い爺さまの皮膚の下にはこんなに熱い人生がぎっしりと詰まっていたことを、初めて孫たちが知る。その、お互いのよろこび。・・語り終えた爺婆が『ありがとう』と孫に言うこと。孫世代は圧倒的に『爺・婆がこんなに苦労してきたんだと知った。いつまでも長生きしてほしいと思う』という感想を書き残すことなどを、具体的な例や、朗読を交えてお話し頂きました。
受講生の中には、浜通り地方からの避難中の方も数名いらっしゃいます。その中のお一人が、「今、避難所にいる方のそれぞれのこれまでの人生を、一人一人聞き書きして残しておきたい」との受講後の感想に仰有って、震災で家も職場も、住み続けた地域のコミュニティも喪われた方の、悲しみの重さがドスンと伝わった気がしました。
7月6日 「案内人の基本講座」
平成23年度 第Ⅱ期・奥会津大学・奥会津案内人養成コースが開校しました。
奥会津案内人養成コース第Ⅱ期・初日は、安ヶ平義彦氏による『案内人の基本講座』でした。
講師は、実行委員でもある安ヶ平義彦氏です。
安ヶ平氏は、32歳で南会津町たていわに移住され、ペンションを経営される傍ら、森林インストラクターとして(CORNインストラクター等など、たくさんのカタガキお持ちで、チト覚えきれません…(^0^;) )活躍してこられたベテランの「ガイド」です。
今回の講座では、『基本の基本の基本』と本人が仰有るところを押さえる講座+経験談も織りこまれて、受講生の皆さんも充分に“ガイドする”ことの幅広さと奥の深さを予感された様子でした。
講座中の写真集はコチラでご覧頂けます→Picasaウェブアルバム奥会津大学事務局 一般公開ギャラリー
さて、奥会津大学 では、何故?「奥会津案内人養成コース」を開講しているか?というと・・、
奥会津が広すぎて、山々が深過ぎて、植物や動物やキノコたちがいっぱい生き過ぎて、そして、歴史がありすぎて、文化も奥が深すぎて・・要するに、「凄いっ!」コトがいっぱいありすぎるからなんですね。
・・例えば、です。本日の講師、安ヶ平義彦氏は(最近ではペンション経営そっちのけで!?!、京都議定書関連の“地球温暖化”に関する森林調査を続けておられるのですが、、)一言で「森林」と言ってしまっても何も伝わらない…、「森」「林」って、どんな色?どんな形?どんな風になってるの?どんな歴史、どんな未来を?・・なんてことを、ちゃんと“理解”しないと、人に“説明なんかできないじゃん!”とか言ったりすると、“人の一生”が将に光陰矢のごとし…になっちゃう位、相手がデカイ…まして“奥会津”は、広大な面積、多様な文化・・・なので、ウカツに『奥会津ってこんなとこです』とは、誰にも言えなくなっちゃう。。
・・・専門的な知識を詰め込む、とか、研究者の目で探求し始めたら、10回ぐらいは輪廻転生してこないと語れないかもしれないけど、あなたの家に「友が遠方より来たル有り」の時に、『へぇ、人間って凄いんだね。祖先たちって、ガッツあったねぇ~!』って感心してくれて、『会津にはまだそういう場所や文化や、意識がいっぱい残ってるんだね。大切にしないとだネ。』って言わせちゃう!!くらいの…つまりは、人間の1回の人生の長さで間に合うくらいの“知識”とか“感動”のツボやなんかを“私から、あなたへ”伝える…そんな大きさで、波紋の和を広げることはできるんじゃないか・・、と、そーゆー構想なのであります(と、思います by 事務局)。
次回奥会津大学・奥会津案内人養成コースは、7月20日、新国勇氏の講座&フィールドワーク 『奥会津の魅力・人の魅力』『森を知る・人を知る』in ただみブナと川のミュージアムです。奮って御参加下さい。
奥会津案内人養成コース第Ⅱ期・初日は、安ヶ平義彦氏による『案内人の基本講座』でした。
講師は、実行委員でもある安ヶ平義彦氏です。
安ヶ平氏は、32歳で南会津町たていわに移住され、ペンションを経営される傍ら、森林インストラクターとして(CORNインストラクター等など、たくさんのカタガキお持ちで、チト覚えきれません…(^0^;) )活躍してこられたベテランの「ガイド」です。
今回の講座では、『基本の基本の基本』と本人が仰有るところを押さえる講座+経験談も織りこまれて、受講生の皆さんも充分に“ガイドする”ことの幅広さと奥の深さを予感された様子でした。
講座中の写真集はコチラでご覧頂けます→Picasaウェブアルバム奥会津大学事務局 一般公開ギャラリー
さて、奥会津大学 では、何故?「奥会津案内人養成コース」を開講しているか?というと・・、
奥会津が広すぎて、山々が深過ぎて、植物や動物やキノコたちがいっぱい生き過ぎて、そして、歴史がありすぎて、文化も奥が深すぎて・・要するに、「凄いっ!」コトがいっぱいありすぎるからなんですね。
・・例えば、です。本日の講師、安ヶ平義彦氏は(最近ではペンション経営そっちのけで!?!、京都議定書関連の“地球温暖化”に関する森林調査を続けておられるのですが、、)一言で「森林」と言ってしまっても何も伝わらない…、「森」「林」って、どんな色?どんな形?どんな風になってるの?どんな歴史、どんな未来を?・・なんてことを、ちゃんと“理解”しないと、人に“説明なんかできないじゃん!”とか言ったりすると、“人の一生”が将に光陰矢のごとし…になっちゃう位、相手がデカイ…まして“奥会津”は、広大な面積、多様な文化・・・なので、ウカツに『奥会津ってこんなとこです』とは、誰にも言えなくなっちゃう。。
・・・専門的な知識を詰め込む、とか、研究者の目で探求し始めたら、10回ぐらいは輪廻転生してこないと語れないかもしれないけど、あなたの家に「友が遠方より来たル有り」の時に、『へぇ、人間って凄いんだね。祖先たちって、ガッツあったねぇ~!』って感心してくれて、『会津にはまだそういう場所や文化や、意識がいっぱい残ってるんだね。大切にしないとだネ。』って言わせちゃう!!くらいの…つまりは、人間の1回の人生の長さで間に合うくらいの“知識”とか“感動”のツボやなんかを“私から、あなたへ”伝える…そんな大きさで、波紋の和を広げることはできるんじゃないか・・、と、そーゆー構想なのであります(と、思います by 事務局)。
次回奥会津大学・奥会津案内人養成コースは、7月20日、新国勇氏の講座&フィールドワーク 『奥会津の魅力・人の魅力』『森を知る・人を知る』in ただみブナと川のミュージアムです。奮って御参加下さい。
2011年6月30日木曜日
6月30日 「地域づくりのこれからを探る」
奥会津大学・第Ⅱ期・コミュニティリーダー養成・起業術コース開校しました。
本年度の第1回目の講座は、澁澤寿一氏による講座です。昨年度、澁澤先生がお話しして下さった『地域作りの「今」を探る』を承けて、本日の講座タイトルは『地域作りのこれからを探る』
講座風景はコチラから→奥会津大学事務局 一般公開ギャラリー
******以下、ちょっと、ご本人の言葉を載せさせて戴きます*****
澁澤先生から伝えられる言葉は、ひとこと一言、胸にズン!と来ます。
・・・山奥の小さな、少し土が混ざった色や匂いの湧き水が、澁澤先生の経験や思考や自由なココロという、石と土と砂、木の根、ふかふかの腐葉土を通過し、いつの間にか、とても澄んだ清水となって、人の目につく場所の湧き水になっている。それを、今度は澁澤先生のメガホンで呼びかけられた人々の、共感や感動の涙が合流していく内に、すっごい大きな河みたいな、母なる流れになって行く・・そんな、(なんか、大げさみたいですけど、実は正直な感想です)・・そんな、ストーリーが伝わるお話なんです。 本日の講座中も、涙を拭う受講生が何人もいました。3時間ずっと泣きっ放しだったという若い女性とお話しして、ウン!奥会津大学は、来年もそのまた来年も、ずっと続きますように!と、祈ってしまいました。
昨年聞き逃した方、今年度も聞き逃した方!、また澁澤氏をお呼びしますので、次回こそは、是非、講座の日のスケジュールは空けて下さいね!
偶然ですが、先日、三島町のnorieさんに、森の聞き書き甲子園の映画チラシを「はい。」って渡されました。
三島町で上映会をするということでしょうか?・・・いいなぁ・・こーゆー企画は、奥会津大学の関連7町村全部でやりたいですよ~何方か、手挙げる人いませんか~? いたら事務局0241-57-2240までご連絡下さいまし。
本年度の第1回目の講座は、澁澤寿一氏による講座です。昨年度、澁澤先生がお話しして下さった『地域作りの「今」を探る』を承けて、本日の講座タイトルは『地域作りのこれからを探る』
講座風景はコチラから→奥会津大学事務局 一般公開ギャラリー
******以下、ちょっと、ご本人の言葉を載せさせて戴きます*****
「江戸時代から一人も餓死者が出なかった、桃源郷のようなところがあるから見においでよ」と誘われ、秋田県河辺町(現、秋田市)の鵜養(うやしない)へ行きました。そこは、雄物川水系の岩見川のそのまた支流の上のほうにある、まさに山奥の孤立した集落なんですが、天保の飢饉のときも天明の飢饉のときも一人として餓死していないんです。********************************************
なぜだろう? と調べてみたくなり、鵜養に家を一軒借り、仲間と一緒に月1,000円で住みました。その集落は、主にミズナラの共有林を33箇所ぐらい持っているんですが、それを一年に一つずつまとめて伐採するんですね。最初、それを聞いた僕は、「山の斜面を全部伐採してしまったら土砂崩れを起こしませんか」と言うと、「何もわかってないねえ」と笑われるわけですよ。
なぜかと言うと、僕達が見てきた山の多くは杉や桧の人工林で、そういう木は上を刈ってしまうと根っこも枯れますから、大体10年位で根が腐ってきて雨が降ると土砂崩れが起きる。ところが、ミズナラのような広葉樹の森の場合は、上を刈っても根っこは死ぬわけじゃないから、ちゃんと横から萌芽して枝が出てきて、34年目に順番が回って来る頃には元の太さに戻っている。そうやって彼らは、持続的に森を利用して来たんです。
さらに、森を刈った後には2年目からワラビが生えて、3年目には猛烈な量になり、塩漬けにして保存食にすることができます。また、7年位経つと元の切り株が腐って来て、今度はそこに生えたキノコが貴重な食料になる。そして、人々は森に入り、2時間で歩ける距離の範囲で薪を拾い、肩に担いで帰ってくる。牛や馬に食べさせる青草や田んぼの肥料なども、すべて森の産物でまかなっていたわけです。つまり、誰一人餓死しなかったのは、「森が食わせた」からでした。
そんな風に、人々が森を利用しながら自分たちの命を維持し、自然の成長量の中で余剰分をもらいながら生かされてきた。自分達が暮らしやすいように森と付き合ってきたことにより、結果として森の多様性を維持できるサステイナブルなシステムを作り上げて来たんです。昔の人はCO2のことなんて考えなかったけれど、自分達が森から取り過ぎたり、逆に木を切ったり草を刈ることを怠けると暮らしも森も維持できなくなる、ということを知っていたんですね。
澁澤先生から伝えられる言葉は、ひとこと一言、胸にズン!と来ます。
・・・山奥の小さな、少し土が混ざった色や匂いの湧き水が、澁澤先生の経験や思考や自由なココロという、石と土と砂、木の根、ふかふかの腐葉土を通過し、いつの間にか、とても澄んだ清水となって、人の目につく場所の湧き水になっている。それを、今度は澁澤先生のメガホンで呼びかけられた人々の、共感や感動の涙が合流していく内に、すっごい大きな河みたいな、母なる流れになって行く・・そんな、(なんか、大げさみたいですけど、実は正直な感想です)・・そんな、ストーリーが伝わるお話なんです。 本日の講座中も、涙を拭う受講生が何人もいました。3時間ずっと泣きっ放しだったという若い女性とお話しして、ウン!奥会津大学は、来年もそのまた来年も、ずっと続きますように!と、祈ってしまいました。
昨年聞き逃した方、今年度も聞き逃した方!、また澁澤氏をお呼びしますので、次回こそは、是非、講座の日のスケジュールは空けて下さいね!
偶然ですが、先日、三島町のnorieさんに、森の聞き書き甲子園の映画チラシを「はい。」って渡されました。
三島町で上映会をするということでしょうか?・・・いいなぁ・・こーゆー企画は、奥会津大学の関連7町村全部でやりたいですよ~何方か、手挙げる人いませんか~? いたら事務局0241-57-2240までご連絡下さいまし。
2011年6月10日金曜日
『今年もやります!』 第II期 始動です!
震災後、突如として全世界からの注目の的になった
“FUKUSHIMA”
‥そこには、
『こんなに素晴らしい先人たちの知恵や祈りがある』ことを、
世界中の人々に知って欲しいと想います。
・・・でも、その前に…
ここに住む私たち自身がもっと「奥会津のこと」を理解して、
その素晴らしさを、子どもたちに、
そして、私たちの未来に、引き継いでもらいたいと想うのです。
「一人の人が知っている素晴らしさ」を、
「みんなが知っている素晴らしさ」に。
只今、平成23年度・第II期 「奥会津大学」受講生を募集中です!
…そうして、みんな繋がって、…… 見つけませんか?
ここには『なつかしい未来』があることを。
ここには『なつかしい未来』があることを、
日本中に、
世界中に、
未来の地球に、
伝えられたら‥。
講座の内容詳細・日程は、
歳時記の郷 奥会津 HPにて、
【協議会からのお知らせ】 の、6月6日 記事
『奥会津大学「奥会津人材育成」受講生の募集!!』の最下段に添付されておりますPDFファイルをクリックして下さい。奥会津地域に全戸配布致しました講座スケジュールがご覧頂けます。
事務局 和 2011/06/10
“FUKUSHIMA”
‥そこには、
『こんなに素晴らしい先人たちの知恵や祈りがある』ことを、
世界中の人々に知って欲しいと想います。
・・・でも、その前に…
ここに住む私たち自身がもっと「奥会津のこと」を理解して、
その素晴らしさを、子どもたちに、
そして、私たちの未来に、引き継いでもらいたいと想うのです。
「一人の人が知っている素晴らしさ」を、
「みんなが知っている素晴らしさ」に。
只今、平成23年度・第II期 「奥会津大学」受講生を募集中です!
…そうして、みんな繋がって、…… 見つけませんか?
ここには『なつかしい未来』があることを。
ここには『なつかしい未来』があることを、
日本中に、
世界中に、
未来の地球に、
伝えられたら‥。
講座の内容詳細・日程は、
歳時記の郷 奥会津 HPにて、
【協議会からのお知らせ】 の、6月6日 記事
『奥会津大学「奥会津人材育成」受講生の募集!!』の最下段に添付されておりますPDFファイルをクリックして下さい。奥会津地域に全戸配布致しました講座スケジュールがご覧頂けます。
事務局 和 2011/06/10
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